珈琲ノート

水でコーヒーは変わる ― 水質と味の関係

珈琲ノート

コーヒーを淹れるとき、豆や挽き方には気を配っても、「水」を意識することは、あまり多くないかもしれません。
1杯のコーヒーはそのほとんどを水が構成しています。
水が変われば、同じ豆でも味の印象は変わってきます。

今回は、コーヒーと水の関係について、少しだけ掘り下げてみたいと思います。

■ コーヒーの9割以上は、水

一杯のコーヒーの中で、豆から抽出された成分はほんの数パーセントにすぎません。
残りのほとんどは水です。だからこそ、水の性質は味わいの土台になります。

■ 硬水と軟水のちがい

水には、大きく分けて硬水と軟水があります。
ミネラル分を多く含む硬水は、抽出が進みやすく、苦味やコクを強く感じさせる傾向があります。
一方、ミネラル分の少ない軟水は、やわらかく、繊細な味わいを引き出しやすい水です。

■ 日本の水がコーヒーに向いている理由

日本の水道水は、多くの地域で軟水です。
そのため、コーヒーの酸味や甘味が強く出すぎず、バランスよく感じられます。
日本でペーパードリップ文化が根付いたのも、この水質が関係しているのかもしれません。

■ 水道水は、そのまま使える?

多くの場合、水道水でも問題なくコーヒーは淹れられます。ただし、塩素のにおいが気になる場合は、一度汲み置きをしたり、浄水器を通したりすると味の印象がやさしくなります。
特別な水を用意しなくても、ほんのひと手間でコーヒーは変わります。

■ まず意識したい、ひとつのこと

水を選ぶときに大切なのは、「正解を探すこと」ではありません。
いつもと同じ水で、同じように淹れてみる。その中で、少しの変化に気づけるようになること。
それが、コーヒーを楽しむ第一歩だと思います。

まとめにかえて

水は、目立たない存在ですが確実に味を支えています。
いつもの一杯を少しだけ違う角度から見てみる。そのきっかけになれば幸いです。

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